講演情報

[2B08]ODS-Cuの材料特性に対するYSZ添加の影響

*齋藤 隼輝1、余 浩1、高 子墨1、Kim Gibum2、Park JongHyeon2、Lee Seongbeen2、Oda Takuji2、笠田 竜太1 (1. 東北大、2. ソウル国立大)

キーワード:

ダイバータヒートシンク、銅合金、ODS銅合金

ITER以降の核融合炉ダイバータヒートシンク構造材料として、既存材料のCuCrZrより高温強度や耐照射性に優れ、母相由来の熱伝導性も備えた酸化物分散強化銅合金 (ODS-Cu) が期待されている。ODS-Cuの強度や耐照射性は、Cu母相中に微細かつ緻密に分散した酸化物粒子に依存する。先行研究では、他の酸化物分散強化合金では用いられていない酸化物であるイットリア安定化ジルコニア (YSZ) がCu母相中で微細に形成すると示された。これにより、ODS-Cuの酸化物粒子としてYSZが有用である可能性が示唆された。
 本研究では、YSZ分散ODS-Cu (Cu-YSZ) を作製し、材料特性に対するYSZ添加の影響を評価することを目的とした。作製したCu-YSZは、低温では先行研究で作製したODS-Cuよりも高い熱伝導性を示した。 その一方で、ビッカース硬さ試験で評価した材料強度は、先行研究で報告されたODS-Cuの強度より低く、既存の銅合金と同程度であった。当日は、微細組織観察結果についても報告する。

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