講演情報

[2C05]ALPS処理水の海洋放出に向けた分析技術の確立について(2) ALPS処理水中のSe-79分析手法

*小笠原 優1、押見 吉成2、長澤 克己1、佐々木 宏訓1、後藤 真佳1、石橋 将人1、鈴木 純一1、秋元 友寿2 (1. 東電HD、2. 東京パワーテクノロジー)

キーワード:

Se-79、Te-125m、液体シンチレーションカウンタ

東京電力HDでは、2023年8月より多核種除去設備(ALPS)で浄化したALPS処理水の海洋放出を実施している。その際、希釈放出前のALPS処理水を対象に測定・評価対象核種(Se-79を含む29核種 )の告示濃度比総和が1 未満であることを分析値で確認している。Se-79は低エネルギのベータ線を放出する純ベータ核種であり、分析の際には試料に共存する妨害核種を除去する必要がある。東京電力グループで実施しているSe-79の分析手法は、妨害核種を炭酸塩沈殿や固相抽出剤など複数の分離操作で取り除いた後に液体シンチレーションカウンタで測定する手法である。本手法をALPS処理水の分析に適用するにあたっては、東京電力グループ外の分析機関と比較検証試験を実施して手法の妥当性を確認している。今回、Se-79分析手法の適用に至る検討内容、その結果を報告する。

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