講演情報

[2C10]福島における放射性物質分布調査(5) 森林管理が空間線量率に及ぼす影響の解明とモデル化

*上原 雄正1、恩田 裕一1、高橋 純子1、中西 美夕1、CHIU CHENWEI1、高村 詩央里1 (1. 筑波大学)

キーワード:

空間線量率、森林管理、間伐、実効雨量、土壌含水率

本研究では、先行研究での土壌含水率と空間線量率との間に関係性がみられたという結果に基づいて、間伐による森林管理での土壌面への雨量変化がどのように空間線量率に影響を与えるのかを考察した。調査地として、福島県飯舘村飯樋と福島県南相馬市冬住の2か所を選んだ。両調査地はそれぞれ福島第一原発より50km,40kmの距離にあり、初期沈着量も900kbq/㎡と720kbq/㎡となっている。実験内容として、2022年10~12月において両調査地において列状間伐を実施し、 2024年4月より雨量計と空間線量率計、土壌水分計を設置しモニタリングを開始した。また、土壌含水率と雨量から求められる実行雨量を用いて、空間線量率を推定する式を開発し、現在のモニタリング状況とどれほど一致しているのかを検証している。

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