講演情報

[2D23]Solomonコードにおける測定データ対応の乱雑化臨界計算

*植木 太郎1 (1. JAEA)

キーワード:

Solomon、乱雑化、質量偏差、power spectrum、測定データ、臨界計算、モンテカルロ

モンテカルロ法ソルバーSolomonは、原子力規制庁受託事業「東京電力福島第一原子力発電所燃料デブリの臨界評価手法の整備」において、JAEAにより開発及び整備が続けられている臨界計算コードである。Solomonの特徴は、燃料デブリ構成物質の平均組成と空間分布の不確かさに起因する臨界性揺らぎの評価のために、通常の臨界計算に加えて、乱雑化された物質の臨界計算機能を備えていることである。この機能は、逆冪乗則パワースペクトルを示す乱雑な空間変動下の巨視的核反応断面積を、不完全乱雑化ワイエルシュトラス関数(Incomplete Randomized Weierstrass Function)により確率的に生成する。一方、実際に測定される燃料デブリの組成分布が、逆冪乗則パワースペクトルを示すという保証はない。そこで、本発表においては、測定データの画像解析において予想される任意形状のパワースペクトルを入力とする乱雑な空間変動関数の手法を報告する。数値計算例として、4物質系乱雑化の臨界性揺らぎを、構成物質の質量偏差と共に報告する。

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