[2H01-06] シビアアクシデントと安全性評価

10:00 〜 10:15

[2H03] シビアアクシデント時の炉心損傷、リロケーションの検討(5) TMI-2事故早期の炉心損傷、リロケーションのMAAP5解析

*西田 浩二¹、櫻井 征太郎¹、村瀬 道雄¹ (1. INSS)

キーワード：

シビアアクシデント、燃料損傷、リロケーション

TMI-2炉心のMAAP5解析体系を作成し、健全な炉心形状からデブリベッドが形成される事故早期における炉心損傷、リロケーションに及ぼす炉心入口流量の影響を検討した。本研究で用いたTMI-2炉心の解析体系，解析条件により，MAAP5の炉心水位の計算値が測定値に近い値を示した．この解析条件をベースケースとして事故時の炉心損傷，リロケーションに及ぼす冷却材の炉心入口流量の影響を評価した．炉心入口流量がベースケースより小さい時に水素発生量が小さくなった．炉心のヒートアップ開始が早くなることで，炉心上部領域のジルカロイのリロケーションが早くなり，リロケーションした水位近くの領域の温度が比較的低いためと考えられる．