講演情報

[2J04]浮体式原子力発電へのリプレースに関する世論調査(予備調査結果)

*中野 宏之1、山形 浩史1 (1. 長岡技科大)

キーワード:

浮体式原子力発電所、世論調査、社会的受容性、リプレース

今後、原子力発電所のリプレースが考えられるが、課題として、周辺住民からの受容性が挙げられる。陸から30km程度離れた洋上に位置する浮体式原子力発電所は、周辺に人が居住していないため、受容性の向上が考えられるが、これまでに調査されていない。これを調査するため、原子力発電所立地道県の住民1300人に対してWebアンケートを実施し、既存の原子力発電所がその隣(陸地)にリプレースされる場合と浮体式原子力発電所にリプレースされる場合の賛否を確認した。その結果、浮体式原子力発電所にリプレースされる場合の方が、反対が約5.6%減少し、賛成が約8.5%増加した。また、個人の態度変化を確認した結果、態度が変化しなかった割合が約57.9%であったが、態度軟化の割合が約28.8%と、硬化の割合約13.3%に比べて2倍以上であった。以上のことから、浮体式原子力発電所へのリプレースにより受容性が改善されることを確認した。

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