講演情報

[2M04]湿潤および湿潤・乾燥環境における河川堆積土に対するCsの収着・脱離

*大平 早希1、澤口 拓磨1、島田 太郎1、武田 聖司1 (1. JAEA)

キーワード:

生活環境、核種移行評価、陸水域、懸濁粒子、セシウム、収着、脱離、エイジング

放射性廃棄物処分の生活環境中での核種移行評価において、主に核種の陸水中の移行形態として溶存態を取り扱っていたが、東京電力福島第一原子力発電所(1F)事故後の陸水中の移行現象に関する知見に基づき、懸濁粒子への核種収着や懸濁粒子自体の移行の考慮が核種移行評価に与える影響の程度を把握し、適当な評価に反映させることは重要となる。そこで、本研究では、河川堆積土を用いて、懸濁粒子へのCsの収着・脱離に係る試験を実施し、収着環境・条件が収着・脱離量に与える影響について検討した。収着試験は、埋設処分の評価で想定される継続的な湿潤環境と、1F事故由来などフォールアウト起源で想定される湿潤・乾燥を繰り返す環境の2つの条件で実施し、収着試験後の試料からの塩による脱離試験を実施した。その結果、放射性Csの脱離に関して、収着時の環境条件(湿潤・乾燥環境、固液比、共存イオン濃度等)に依存することが示された。

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