講演情報
[2M08]TRU廃棄物の地層処分への陰イオン吸着材の適用の可能性
*大和田 仁1、植田 浩義1、八木 翼1、齊藤 波音3、原崎 翔3、浅沼 徳子3、浅野 彰仁2、内山 章吾2、新井 剛2 (1. 原環セ、2. 芝浦工業大学、3. 東海大学)
キーワード:
地層処分、TRU廃棄物、陰イオン、吸着材、要求性能
TRU廃棄物の地層処分では、I-129、Cl-36、Se-79、Mo-93などの陰イオン核種が安全評価において大きい影響を示す。その原因は、これらの核種が長半減期であることに加え、地質媒体や人工バリア材への収着性に乏しいため、移行遅延効果が望めないことである。陰イオン核種の影響低減に有効な対策としては、これらの核種に対する吸着能を有する吸着材の適用が考えられるが、地下深部の強還元環境やバリア材に起因するアルカリ環境に適用可能な吸着材は開発困難とされてきた。 一方で、近年になって地盤改良や水質改善などの分野で、陰イオンの吸着を謳う製品が市販されるようになったことから、それらの製品の適用可能性を検討してきた。 本発表では、緩衝材及び充填材の分配係数をパラメータとして実施した感度解析でもとめた要求性能と、それら吸着材の陰イオンに対する吸着性能(既発表)とを比較し、陰イオン吸着材の地層処分への適用可能性について考察した結果を報告する。
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