講演情報

[2M11]河川下刻による地形変化が地下環境及び地表環境に与える影響評価技術の高度化

*川村 淳1、西山 成哲1、小松 哲也1、賈 華2、小泉 由起子2、樺沢 さつき1、梅田 浩司3 (1. JAEA、2. 三菱マテリアルテクノ、3. 弘前大学)

キーワード:

地層処分、隆起・侵食、河川下刻、生活圏評価、地形変化シミュレーション、地形解析、河川横断面、流出指標

高レベル放射性廃棄物の地層処分における安全評価では、評価期間が数十万年を超えることから、隆起・侵食等による長期的な地形を含む地表環境の変遷の影響が重要となる。隆起・侵食による核種移行評価への影響のひとつとして、河川下刻などの地形起伏の変化による地下水の流出域・涵養域の位置の変化があり、これらは生活圏評価プロセスに影響を与えることが想定される。この課題を検討するためのツールとして、「地形・処分場深度変遷解析ツール」が開発されている。一方、このツールで作成された地形については、地下環境や地表環境への影響評価を行う上でどの程度現実的なものであるかを実際の地形と比較するすることにより確認する必要があるが、河川の下刻によって形成された横断地形等に関する検討事例は少ない。本報告では、実際の河川を対象とした実地形データと上記ツールを用いて構築した仮想地形データを用いて同様の地形解析を試行し、地表の起伏が地下環境及び地表環境に与える影響評価に必要な基礎情報となる河川横断面や流出指標などとの比較・検討結果について報告する。

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