講演情報

[2N05]東海再処理施設における工程洗浄(4) U溶液の取出し

*大内 雅之1、岸 義之1、磯部 洋康1、安田 猛1、矢田 祐士1、鈴木 翔平1、所 颯1、草加 翔太1、荘司 渓汰1、佐本 寛孝1 (1. 国立研究機関法人日本原子力研究開発機構)

キーワード:

東海再処理施設、廃止措置、工程洗浄、U溶液

東海再処理施設は、運転再開を見越した状態で廃止措置段階に移行したため、工程内にはせん断粉末、Pu溶液、U溶液等の核燃料物質が残存しており、廃止措置(除染、解体)を進めていくためには、これら核燃料物質を順次取り出す工程洗浄を実施する必要があった。残存量が多いU溶液については、工程洗浄の最終段階として脱硝処理工程でUO3粉末とし、ウラン貯蔵施設に貯蔵した。 U溶液の取出しでは、今後の廃止措置を担う若手技術者への技術伝承を兼ねた設備点検、操作訓練を行うと共に、工程洗浄特有の低濃度のU溶液の取扱いに対応し、脱硝塔の主な停止要因であるノズル閉塞を抑制するための運転条件を設定することにより、安全かつ安定な処理を達成した。また、脱硝塔への供給槽に残ったU溶液を希釈して脱硝処理を行うことにより、洗浄廃液の発生量を大幅に低減させ、U溶液の取出しを完了した。これにより東海再処理施設における工程洗浄を完遂した。

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