講演情報

[3D06]国内再処理に基づくプルサーマル運転高度化の展望について(1) 六ヶ所国内MOX加工工場ペレットの高燃焼度10×10燃料への適用

*土田 嗣美1、後藤 大輔1、松村 和彦1、吉田 学1、松永 純治1 (1. GNF-J)

キーワード:

原子力、プルサーマル運転、沸騰水型原子力発電所

BWRにおけるウラン燃料濃縮度上限は現在5wt%だが、米国では、ほぼこの上限まで利用した炉心燃料設計により、出力向上と長期サイクル運転が実現されている。これを国内ABWRの運転状況に焼き直すと、概ね24か月運転で燃料の平均取出燃焼度50GWd/tに相当し、GNF-Jでは10×10配列であるGNF3燃料を導入することにより、国内でこの運転を実現しようとしている。一方で、国内のMOX燃料は未だ8×8配列であり、13か月運転で平均取出燃焼度33GWd/tというレベルにとどまっているため、ウラン燃料との混在炉心ではウラン燃料の経済性を損なう可能性がある。従って、今後MOX燃料も長期サイクル運転及び高燃焼度化を進めていく必要がある。本研究では、GNF3燃料形状を用い、六ヶ所国内MOX加工工場で取り扱うことができるMOX富化度上限の範囲内において、ABWRで達成可能なMOX燃料の運転条件について評価した。

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