講演情報

[3G10]塩化物溶融塩高速炉のフィージビリティー研究 (IV)(5) 小形溶融塩炉によるTRU三段消滅方式の検討

*三田地 紘史1、島津 洋一郎1 (1. 次世代エネルギー研究・開発機構)

キーワード:

溶融塩炉、高速炉、塩化物塩、超ウラン元素、TRU消滅

軽水炉使用済み燃料に含まれる超ウラン元素(TRU)を効率よく消滅させるために、本研究では出力700MWthの小形溶融塩高速炉を組合わせた三段消滅方式の可能性を検討した。採用した燃料塩はNaCl-CaCl2の溶媒塩にTRUCl3を溶解させた混合塩であり、燃料塩の塩素は天然塩素またはCl-37とし、微細なHe気泡をボイド率0.2%で均一に分散させている。本研究により、燃料塩塩素とし天然塩素を使用する場合、三段消滅方式のTRU消滅比(=TRU消滅量/TRU投入量)は0.81となるが、Cl-37を使用すれば0.87に改善された。しかしながら、この値は2.2GWthの大型炉を組合わせた三段消滅方式のTRU消滅比0.95には及ばない。これらの特性はSRAC2006を用いて解析し、核データはSRACLIB-JDL40を使用した。

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