講演情報
[3J05]STEAM教育手法を用いた原子力リテラシーを高めるための学習指導案(2) 原子力発電所立地地域の大学生が作成した学習指導案
*栢野 彰秀1、湯地 敏史2、大矢 恭久3 (1. 島根大学、2. 宮崎大学、3. 静岡大学)
キーワード:
中学校理科、STEAM教育、学習指導案、原子力発電所、使用済み核燃料
原子力発電所が近くにある島根大学教育学部の大学生が、原子力発電所を取り扱ったSTEAM教育による中学校第3学年理科「エネルギー資源の利用」の5時間のエネルギー環境教育の学習指導案を作成した。1,2時間目は、エネルギー資源や電気エネルギー使用のグラフを読ん(M)だり、電気エネルギーの変換や安定した電気の供給を考え(E)たり、発電の方法を知った(S)りする授業の流れであった。3~5時間目は、「原子力発電所から放射性物質が漏出する事故がなければ安全なのか」を考えることから始まり、放射線の学習(S)、使用済み核燃料の存在に気づき、さらにこれを安全に処理する必要がある点にも気づくような授業の流れであった。使用済み核燃料をどのように処理すればよいのか話し合いを行って、合意形成(A)を行なうが、この時人間による恒久的な管理の難しさが浮き彫りになるような工夫(E)もされた指導案が作成された。
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