講演情報

[3K04]抽出クロマトグラフィ用含浸吸着材のポリマー被覆率と分離性能に係る研究

*樋口 秀也1、福元 博基1、宮﨑 康典2、佐野 雄一2 (1. 茨城大、2. JAEA)

キーワード:

マイナーアクチノイド回収、抽出クロマトグラフィ、シリカ吸着担体、吸着材

使用済MOX燃料の再処理で発生する高レベル放射性廃液は、長寿命核種や発熱性核種を含むマイナーアクチノイド(MA)の影響を受けて、処分場面積の拡大等が懸念されている。放射性廃棄物を減容化するに当たりMAの選択的な分離が注目されており、我々は抽出クロマトグラフィの技術開発を行っている。吸着担体(高分子被覆した多孔質シリカ粒子)に含浸した抽出剤を用いて効率よく分離・精製するためには、供給液の拡散や抽出剤の自由度等に影響を及ぼす高分子層の最適化が求められる。本研究では、多孔質シリカ粒子に対する高分子重量の制御を検討した。反応試薬の添加重量をパラメータにした1 wt%、5 wt%、10 wt%の吸着担体を合成し、N,N,N’,N’-tetra(2-ethylhexyl)glycolamide (TEHDGA)やN,N,N,N,N,N-hexaoctylnitrilotriacetamide (HONTA)を20 wt%含浸した吸着材の吸着試験を行った。TEHDGAでは基本性能が変わらなかったが、HONTAは5 wt%被覆の吸着材が最も吸着溶離性能が高いことを明らかにした。

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