講演情報

[3L01]ナノ秒パルスレーザー除染法の開発(1) なぜ今、パルスレーザー除染か

*中嶋 隆1、小菅 淳2 (1. 京都大学 エネルギー理工学研究所、2. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:

ナノ秒パルスレーザー、連続波レーザー、レーザー除染

原子力業界では、「レーザー除染」という文言は2000年代初頭あたりから使われており、開発も十分にされ、実用化段階に来た「成熟技術」と考えられているようである。福島第一原発においては東京電力が2019年に高出力連続波レーザー除染を実施したという報告もある。しかし、web of scienceで見る限り、原著論文という形での研究成果報告は、国内はもとより世界的にみても意外に少ない。特に、国内では高出力連続波レーザー除染、海外ではパルスレーザー除染が主流となっており、この選択が正しいのかどうかは検討の余地がある。我々は、パルスレーザーの方が除染に適していると考え、研究開発に着手した。
 本発表では、これまでの経緯や連続波レーザーおよびパルスレーザーを用いた除染の大雑把な特徴および問題点を述べた後、我々が何に着目してどういう方向性でパルスレーザー除染の研究開発を進めていくのかについて述べる。

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