セッション詳細

[S4]数理と臨床の共創による精神疾患サブタイプのヒト病態メカニズム解明

2025年11月13日(木) 13:10 〜 15:10
第1会場(Annex 1)
座長:小池 進介(東京大学大学院医学系研究科精神医学分野)、平野 羊嗣(宮崎大学医学部臨床神経科学講座精神医学分野)
AMED脳神経科学統合プログラムでは、基礎と臨床の連携やアカデミアと産業界の連携の強化により、脳のメカニズム解明等を進めるとともに、数理モデルの研究基盤(デジタル脳)を整備し、画期的な診断・治療・創薬等シーズの研究開発を推進している。そこで本シンポジウムでは、数理科学と臨床精神医学の共創によって精神疾患サブタイプのヒト病態メカニズムを明らかにすることを目的としたチームを紹介する。具体的に、本チームの全体構成と10,000計測に及ぶ精神疾患ヒト多階層データベースの進捗を紹介したあと、ヒト脳MRI、臨床脳波、網羅的エピゲノム解析、思春期コホート経時的質問紙の、各階層データを用いた数理解析を、各専門領域の若手研究者より発表し、今後の多階層数理解析に向けた展望を議論する。最終的に、基礎神経科学とも議論を重ね、双方向トランスレーショナル研究への進展や、大規模多階層データベースの利活用を期待する。

導入

[S4-1]課題名「数理と臨床の共創による精神疾患サブタイプのヒト病態メカニズム解明」の概要

*小池 進介1、池亀 天平1、中島 振一郎2、高橋 努3、岩見 真吾4、平野 羊嗣5、仲地 ゆたか6 (1. 東京大学大学院医学系研究科精神医学分野, 2. 慶應義塾大学医学部, 3. 富山大学学術研究部医学系神経精神医学講座, 4. 名古屋大学大学院理学研究科, 5. 宮崎大学医学部臨床神経科学講座精神医学分野, 6. 熊本大学大学院生命科学研究部分子脳科学講座)

[S4-2]富山大学における精神症多階層データ収集体制とマルチモーダル脳MRI解析

*笹林 大樹1,2、樋口 悠子1,2、西山 志満子1,3、赤﨑 有紀子1,4、立花 春子1,2、坂本 和巳1,2、長澤 和也1,2、金子 直史1,2、高柳 陽一郎1,5、辻井 農亜4、Pasternak Ofer6、Kubicki Marek6、髙橋 努1,2 (1. 富山大学学術研究部医学系神経精神医学講座, 2. 富山大学アイドリング脳科学研究センター, 3. 富山大学学術研究部教育研究推進系保健管理センター, 4. 富山大学こどものこころと発達診療学講座, 5. 医療法人社団四方会有沢橋病院, 6. Psychiatry Neuroimaging Laboratory, Department of Psychiatry, Brigham and Women’s Hospital, Harvard Medical School)

[S4-3]統合失調症の異質性と治療反応

*中島 振一郎1 (1. 慶應義塾大学医学部精神・神経科)

[S4-4]安静時脳波に基づく統合失調症サブタイプ分類とサブタイプ別分子基盤の解明

*田村 俊介1、樋口 悠子2、鴻池 菜保3、宮崎 智之4、中島 振一郎5、平野 羊嗣1 (1. 宮崎大学医学部臨床神経科学講座精神医学分野, 2. 富山大学 学術研究部医学系 神経精神医学講座, 3. 京都大学 ヒト行動進化研究センター, 4. 横浜市立大学 研究・産学連携推進センター, 5. 慶應義塾大学 精神・神経科学教室)

[S4-5]思春期発達におけるエピゲノム変動の縦断解析

*柳田 悠太朗1、仲地 ゆたか1、池亀 天平2、笠井 清登2,3,4、小池 進介2,5、文東 美紀1、岩本 和也1 (1. 熊本大学大学院生命科学研究部分子脳科学講座, 2. 東京大学大学院医学系研究科精神医学分野, 3. 東京大学心の多様性と適応の連携研究機構(UTIDAHM), 4. 東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN), 5. 東京大学大学院総合文化研究科進化認知科学研究センター)

[S4-6]コロナ禍での抑うつを地形図として解釈する

*立松 大機1、岩見 真吾1 (1. 名古屋大学)

総合討論