セッション詳細

[S2]精神疾患の生物学的定量評価の臨床応用の最前線

2025年11月13日(木) 8:40 〜 10:40
第4会場(本館1F Room C-1)
座長:根本 清貴(筑波大学医学医療系医療情報マネジメント学・精神医学)、松本 純弥(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)
精神疾患の診断や治療において、客観的な生物学的指標の重要性は広く認識されているものの、研究と臨床の間には依然として大きな隔たりが存在してきた。しかし近年、従来の隔たりを打破するような新しい定量評価手法の研究開発成果が出てきている。本シンポジウムでは、臨床での実用化に近づいている、あるいはすでに実装されている生物学的な定量評価手法について議論する。具体的には、通常診療で撮像される MRI から側脳室容積を自動計測するシステム、タブレット端末を用いた眼球運動および認知機能の定量評価手法、安静時機能的 MRI によるうつ病の客観的診断支援、そしてアミロイド PET におけるセンチロイドスケールの臨床応用について報告する。本シンポジウムを通じて、研究成果としての客観的な生物学的指標を実臨床にいかに還元し、精神疾患を有する患者の適切な診断・治療に結びつけていくかについて今後の展望を議論したい。

導入

[S2-1]臨床応用可能な側脳室容積バイオマーカーの開発

*根本 清貴1、福永 雅喜2、渡邉 嘉之3、杉原 玄一4、肥田 道彦5、高野 晴成6、松本 純弥7、橋本 亮太7 (1. 筑波大学医学医療系医療情報マネジメント学・精神医学, 2. 生理学研究所 生体機能情報解析室, 3. 滋賀医科大学 放射線医学講座, 4. 東京科学大学大学院 医歯学総合研究科, 5. 日本医科大学多摩永山病院 精神神経科, 6. 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 脳病態統合イメージングセンター臨床脳画像研究部, 7. 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 精神疾患病態研究部)

総括

[S2-2]タブレットを用いた眼球運動と認知機能の測定

*森田 健太郎1 (1. 東京大学医学部附属病院リハビリテーション部)

[S2-3]安静時機能的MRI によるうつ病の客観的診断支援

*岡田 剛1 (1. 広島大学大学院医系科学研究科 精神神経医科学)

[S2-4]アルツハイマー病診断と治療におけるアミロイドPETの役割

*松田 博史1,2 (1. 日本医科大学健診医療センター, 2. 一般財団法人脳神経疾患研究所南東北創薬・サイクロトロン研究センター)

総合討論

総括