セッション詳細

[S3]気分障害における認知機能障害をターゲットとする介入研究の動向

2025年11月13日(木) 8:40 〜 10:40
第5会場(本館1F Room C-2)
座長:住吉 太幹(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所)、吉村 玲児(産業医科大学医学部精神医学講座)
双極症あるいはうつ病患者において、気分症状の改善後に残存する認知機能障害が、治療後の社会機能的リカバリーを阻害するとされる。こうした中、日常診療で施行可能な認知機能評価法の整備が本邦でも進み、気分障害における認知機能障害(CIMD)の治療への期待が高まっている。

本シンポジウムでは、CIMDへの複数の介入法(薬物、リハビリテーション、低侵襲脳刺激)各々における最新のエビデンスを、第一線でCIMD治療研究に携わる、若手を含む国内各地の専門家(医師、心理士)に、以下のテーマで紹介いただく。
・双極症とうつ病における認知機能障害に対する薬物治療の動向
・うつ病臨床における認知機能障害~現状と課題~
・うつ病の機能レベル回復に向けた認知リハビリテーションの有効性
・うつ病におけるセットシフティングに与える経頭蓋直流刺激の効果

以上を踏まえ、CIMD克服の展望、および実臨床場面で当該治療を実施する際の課題について議論する。

導入

[S3-1]気分障害における認知機能障害への気づきと対応:
新規治療法の開発/日常診療への実装に適した評価法とは?

*住吉 太幹1、末吉 一貴1、長谷川 由美1、住吉 佐和子1、石原 奈保子1、Andrew Stickley1 (1. 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 児童・予防精神医学研究部)

[S3-2]うつ病臨床における認知機能障害~現状と課題~

*前嶋 仁1 (1. 順天堂大学医学部附属静岡病院メンタルクリニック)

[S3-3]うつ病の認知機能の評価と関わり:薬物療法や精神療法ができること

*菊地 俊暁1 (1. 慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室)

[S3-4]大うつ病性障害における認知的柔軟性の障害とtDCSによる介入の可能性:
セットシフティングに着目して

*越川 陽介1 (1. 関西医科大学医学部精神神経科学講座)

総合討論

総括