セッション詳細
[S20]脳の発生発達期から見た神経発達症の発症メカニズムの新展開
2025年11月14日(金) 16:40 〜 18:40
第8会場(本館1F Room H)
座長:吉川 貴子(東北大学 大学院医学系研究科)、内匠 透(神戸大学大学院医学研究科)
自閉スペクトラム症等を含む神経発達症の頻度は増加の一途を辿り、将来の働き手の減少にも繋がる重大な社会的問題である。本シンポジウムでは、脳の発生発達期に着目し、神経発達症の新規発症メカニズムに関する最新の研究成果を取り上げる。神経発達症の細胞モデルや動物モデルを用いた脳発達期の病態パスウェイに加え、環境因子が神経発達に及ぼす影響に関する知見を発表する。さらに、神経発達症および外的因子に起因する脳の発達異常と、その予防的介入法に関する新たな成果を紹介する。これらの最先端の研究成果をもとに、神経発達症の病態機構について議論する。
[S20-1]神経発達症細胞モデルを用いた脳発達期の病態パスウェイ
*内匠 透1 (1. 神戸大学大学院医学研究科)
[S20-2]発達期のマイクログリアによる赤血球処理と脳機能への影響
*小山 隆太1 (1. 国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第二部)
[S20-3]神経発達症モデルにおける神経発達期の性差と次世代エピジェネティック変容
*吉川 貴子1、Ebrahimiazar Sara1、遠藤 悠1、大隅 典子1 (1. 東北大学大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野)
[S20-4]発達に伴う脳神経回路の異常からみた自閉スペクトラム症における社会性障害の予防ウインドウ
*岡村 和哉1,2、森下 博文2 (1. 和歌山県立医科大学 神経精神医学教室, 2. Department of Psychiatry, Friedman Brain Institute, Icahn School of Medicine at Mount Sinai)
[S20-5]自閉スペクトラム症を伴う結節性硬化症モデルマウスにおける社会性行動へのペア飼育による影響とDNAメチル化解析
*古田島 浩子1、佐藤 敦志2、笠井 慎也3、萩野 洋子、田中 美歩4、高松 幸雄、西藤 泰昌5、内野 茂夫6、池田 和隆1,7 (1. 東京都医学総合研究所臨床医科学研究分野, 2. だいだいタムスわんぱくクリニック小岩, 3. 山梨大学生命環境学部, 4. 東京学芸大学教育学部, 5. 東京都医学総合研究所基盤技術支援センター, 6. 帝京大学理工学部, 7. 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)
