セッション詳細

[SS6]児童青年期統合失調症の治療 
~児童から成人への未来の架け橋を考える~

2025年11月15日(土) 13:10 〜 15:10
第3会場(本館B1F Room E)
座長:稲田 健(北里大学医学部精神科学)
共催:住友ファーマ株式会社メディカルアフェアーズ部
統合失調症は、主に思春期後期に発症し、社会的負担の大きい重要な疾患である。近年、Birchwoodらの提唱する「治療臨界期」の概念が普及し、発症早期における治療介入の重要性が認識されている。
児童青年期統合失調症は、発達過程にある患者の社会的経験や言語化能力の未熟さから、症状表出が不明瞭であり、援助希求行動につながりにくいという特徴がある。このため症状把握が困難で正確な診断を下すことが困難となり得る。また、医療体制においても、診療ガイドラインの未整備、治療薬の適応承認の不足、専門医療機関の限定といった課題がある。
本会では、児童青年期統合失調症における診断・治療の課題を整理する。また、成人期統合失調症のエビデンスを児童青年期に応用する際の留意点やアドヒアランス向上に向けた工夫について議論し、児童青年期統合失調症の未来を見据えた診療体系の構築に繋げたい。

[SS6-1]統合失調症の始まりを見逃さないために

*河邉 憲太郎1 (1. 愛媛大学大学院医学系研究科 児童精神医学講座)

[SS6-2]成人でのシームレスな治療継続を見据えた、児童青年期統合失調症患者の薬物療法

*嶽北 佳輝1 (1. 関西医科大学医学部精神神経科学講座)

[SS6-3]成人期へのシームレスな治療の継続を見据えた、児童青年期統合失調症の心理社会的療法と社会支援

*根本 隆洋1 (1. 東邦大学医学部精神神経医学講座・社会実装精神医学講座)

総合討論