セッション詳細
[S23]抗うつ薬の創薬フロンティア:モノアミン仮説の突破口
2025年11月15日(土) 8:40 〜 10:40
第5会場(本館1F Room C-2)
座長:竹林 実(熊本大学大学院生命科学研究部附属健康長寿代謝制御研究センター 精神病態医学講座)、岩田 正明(鳥取大学医学部精神行動医学分野)
1950年代に偶然発見された三環系抗うつ薬は、モノアミン仮説に基づく創薬の礎を築き、有害事象の軽減と汎用性向上に貢献しましたが、その有効性を超える創薬は依然として課題です。本シンポジウムでは、創薬の歴史と課題を振り返り、「モノアミンの壁」を突破する可能性を持つ4つの候補薬に注目します。「抗うつ薬開発の歴史と現状」を住友ファーマの福本健一氏、「ケタミン」を慶応大学の谷英明氏、「抗炎症作用:βヒドロキシ酪酸」を鳥取大学の岩田正明氏、「脂質メディエーター作用:リゾホスファチジン酸受容体1」を熊本大学の竹林実氏、「精神展開体験作用:サイケデリックス」を慶応大学の内田裕之氏が紹介。抗うつ薬創薬の未来を探り、新たな突破口の発見を目指します。
導入
[S23-1]抗うつ薬創薬の変遷と課題克服への展望
*福本 健一1 (1. 住友ファーマ株式会社)
[S23-2]ケタミンの抗うつ効果:臨床エビデンスと作用機序
*谷 英明1 (1. 慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室)
[S23-3]炎症性うつ病への挑戦:β-ヒドロキシ酪酸による新規治療戦略の可能性
*岩田 正明1 (1. 鳥取大学医学部精神行動医学分野)
[S23-4]抗うつ薬の常識を問い直す:三環系から始まるグリア創薬
*竹林 実1、梶谷 直人1 (1. 熊本大学大学院生命科学研究部附属健康長寿代謝制御研究センター 精神病態医学講座)
[S23-5]精神展開剤を用いた精神疾患治療の現在地:歴史、現在、社会実装の展望
*内田 裕之1 (1. 慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室)
