セッション詳細
[S24]ヒトならではの「こころの病態学」をどう解き明かすか
2025年11月15日(土) 8:40 〜 10:40
第6会場(本館1F Room F)
座長:有岡 祐子(名古屋大学大学院医学系研究科精神疾患病態解明学)、西岡 将基(順天堂大学医学部精神医学講座)
脳は構造だけでなく、分子・細胞レベルにおいてもヒト特異性が非常に高い臓器である。近年のオミクス技術の進歩により、その特異性が一層明らかになりつつあり、モデル動物では再現できないであろう精神神経疾患の病態が浮上している。これらの課題を克服し、病態解明を進めるためには、ヒト脳の多角的な解析が不可欠である。本シンポジウムでは、「進化」「臨床」「細胞」「組織」という4つの視点から、最新のオミクス技術を駆使してヒト脳特有の特性と精神神経疾患の病態に挑む研究者を迎える。各研究者は、それぞれの視点からオミクス技術を用いた解析による最新の知見を提供し、ヒトならではの「こころの病態学」をどこまで明らかにできるのかについて議論する。本シンポジウムは、これらの知見を結集し、新たな研究領域を開拓する貴重な場である。異分野の研究者が集結することで、精神神経疾患の病態解明に向けた新たな方向性を切り拓く場としたい。
導入
[S24-1]ヒト脳進化の分子メカニズムと疾患との関係性
*鈴木 郁夫1 (1. 東京大学大学院理学系研究科)
[S24-2]精神疾患患者iPS細胞によりアプローチする、ヒトの「こころの病態」
*奥村 啓樹1,2 (1. 名古屋大学医学部附属病院薬剤部, 2. 名古屋大学大学院医学系研究科精神疾患病態解明学)
[S24-3]空間トランスクリプトーム解析によるmTORオパチーてんかんの細胞分子病態の探索
*宮下 聡1、田部 直央1、飯島 圭哉2、八木田 薫3、保坂 綾音1、髙尾 昌樹3、田谷 真一郎4、岩崎 真樹2、星野 幹雄1 (1. 国立精神・神経医療研究センター 神経研究所病態生化学研究部, 2. 国立精神・神経医療研究センター 病院 脳神経外科, 3. 国立精神・神経医療研究センター 病院 臨床検査部, 4. 藤田医科大学 精神・神経病態解明センター)
[S24-4]ヒト死後脳を用いたシングルセル解析による双極性障害責任細胞種の探索
*西岡 将基1,2 (1. 順天堂大学医学部精神医学講座, 2. 順天堂大学医学部気分障害分子病態学講座)
