日本化学会 第105春季年会 (2025)

単層グラフェンの登場以来、２次元物質の持つ特異的な物性や機能を生かした新規デバイス開発が世界的に活発になっている。さらに２次元物質は、重ねる、曲げる、挟む（インターカレーション）など、そこにプラスアルファ(+0.5次元)の要素を加えることにより、無限に近い物質群を生み出す自由度がある。このようないわば2.5次元といえる新たな物質科学について、その理論、合成、物性、そしてデバイス応用まで含む様々な講演を通して、今後の展開や産学連携について議論するとともに、化学が果たす役割についても深く追求する機会としたい。