セッション詳細

イブニングセミナー3「神経変性疾患研究の複雑さの中に明晰さを。」

2025年11月21日(金) 17:50 〜 18:40
第4会場(朱鷺メッセ 3F 中会議室302B)
座長:甲斐 渉(ライフテクノロジーズジャパン株式会社 プロテオミクスサイエンス事業部)
共催:オーリンクプロテオミクス─ Part of Thermo Fisher Scientific/ アプロサイエンス(株式会社ファーマフーズ)

【概要】超高齢社会を迎えた日本では、認知症の増加が深刻な課題となっている。福岡県久山町における疫学調査(久山町研究)では、高血圧や糖尿病などが認知症発症の危険因子であることを明らかにした。さらに、生活習慣等に加え、アミロイドβ、タウ蛋白、ニューロフィラメント、GFAPなど中枢神経由来のバイオマーカーに関する研究も推進している。また、2012年の健診を受診した住民の追跡成績を用いて、Nested case-controlデザインで選定した認知症発症者と非発症者 124例において高感度プロテオーム解析(Olink)を実施した。現在、神経疾患に関連するタンパク質の同定に向けた新たな取り組みを進めている。本講演ではこれらの認知症バイオマーカーに関する疫学研究の最近知見を紹介する。

[ES3-1]地域住民を対象とした認知症のバイオマーカー研究:久山町研究

二宮 利治 (九州大学大学院医学研究院衛生・公衆衛生学分野)

[ES3-2]Olink Target 48 Neurodegenerationのご紹介

甲斐 渉 (ライフテクノロジーズジャパン株式会社 プロテオミクスサイエンス事業部)