セッション詳細

シンポジウム5「睡眠と認知症:互いに影響し合うメカニズムと治療戦略」

2025年11月21日(金) 8:50 〜 10:50
第7会場(ホテル日航新潟 4F 朱鷺A)
座長:林 悠(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻),皆川 栄子(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 モデル動物開発研究部)
認知症における睡眠障害は、認知機能低下に先行して現れ、周辺症状の中でも特に頻度が高く、患者の施設入所を決定づける主要因となっている。近年、睡眠の異常が脳機能の低下を促し、認知症の発症・進行にも深く関与している可能性も示唆されている。本シンポジウムでは、臨床医学・神経病理学の観点から、各種認知症と睡眠障害の関係を明らかにするとともに、基礎研究から解明されたメカニズムを紹介する。また、前臨床研究の成果をもとに、睡眠異常が認知症の発症・進行に及ぼす影響や、その基盤となる神経機構について議論する。さらに、睡眠に着目した革新的な認知症予防・克服技術の可能性にも焦点を当て、今後の治療戦略の展望を探る。

[SY5-1]認知症と睡眠障害の関係について-臨床神経病理学の観点から-

藤城 弘樹 (名古屋大学大学院医学系研究科精神医学)

[SY5-2]認知症に伴う睡眠構築の破綻のメカニズムと作用

林 悠1,2 (1.東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻, 2.筑波大学 高等研究院(TIAR) 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS))

[SY5-3]睡眠の異常と認知症病態 ―異常タンパク質蓄積の観点から―

皆川 栄子 (国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 モデル動物開発研究部)

[SY5-4]超高齢化社会における嗅覚の可能性ー匂いによる認知症の予測と予防法の確立ー

竹内 春樹1, 安達 祐太1, 石山 聖1, 森川 勝太1, 斉藤 貴志2, 西道 隆臣3, 池谷 裕二4, 香取 和生1 (1.東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻, 2.名古屋市立大学 大学院医学研究科 脳神経科学研究所, 3.理化学研究所 脳神経科学研究センター, 4.東京大学 大学院薬学系研究科)