セッション詳細

シンポジウム10「認知予備能・レジリエンス」

2025年11月21日(金) 13:05 〜 14:45
第5会場(朱鷺メッセ 3F 中会議室302A)
座長:木下 彩栄(京都大学大学院医学研究科),布村 明彦(東京都立松沢病院)
認知機能は、マイナス要因である病理学的変化と補完要因としての認知予備能との差分として表れる。中でも、脳内に病理学的変化があるにもかかわらず、認知機能が正常に維持されている人もおり、こうした疾患抵抗性のことを認知レジリエンスと呼ぶ。認知症の危険因子として知られている要因の中には、教育歴や社会的交流など認知レジリエンスに関わるものもあり、その基盤の解明が待たれる。本シンポジウムでは、認知予備能・レジリエンスの概念や尺度について概説し、さらに、病理学的な面からその基盤を解説する。新たな手法として、機械学習を用いたレジリエンスの予測因子の研究を紹介した後、一例として、介入研究の結果を提示する。

[SY10-1]認知予備能・レジリエンスの概念

布村 明彦 (東京都立松沢病院)

[SY10-2]レジリエンスを紐解くための神経病理

金田 大太 (医療法人さわらび会福祉村病院神経病理研究所)

[SY10-3]遺伝子発現データを用いた機械学習によるアルツハイマー病の認知レジリエンス予測

木谷 晃広1, 松井 佑介1,2 (1.名古屋大学医学系研究科, 2.東海国立大学機構 糖鎖生命コア研究所)

[SY10-4]バイオマーカーを用いたアルツハイマー病認知レジリエンス研究

葛谷 聡1, 木下 彩栄2 (1.京都大学 医学研究科 脳病態生理学講座 臨床神経学, 2.京都大学 医学研究科 人間健康科学系 在宅医療看護)