セッション詳細

シンポジウム22「次世代タンパク質フォールディング研究」

2025年11月22日(土) 9:00 〜 11:00
第5会場(朱鷺メッセ 3F 中会議室302A)
座長:富田 泰輔(東京大学大学院薬学系研究科),里 直行(国立長寿医療研究センター)
2024年ノーベル賞化学賞はコンピューターによるタンパク質のde novoデザインと、AIによるタンパク質構造予測の開発に与えられた。これらの技術はすでに創薬研究の現場に導入され、様々な形で利用されている。またタンパク質の構造は一定ではなく揺らいでおり、そのゆらぎを計算科学によって解析するMD(分子動力学)シミュレーションなどの技術を組み合わせることで更に正確なタンパク質の構造活性相関が明らかになりつつある。また、様々なアミロイド線維の構造を明らかにしたクライオ電子顕微鏡(cryo-EM)の技術を応用し、細胞内におけるタンパク質の構造を明らかにできるクライオ電子線トモグラフィー(cryo-ET)の開発と応用も進んでいる。本シンポジウムではこれからの創薬研究にインパクトを与えることが間違いないと考えられるこれらの革新的タンパク質構造解析技術の開発に取り組んでおられる最先端研究者にご講演いただき、新たな認知症創薬への道筋を議論したい。

[SY22-1]クライオ電子顕微鏡法による神経変性疾患の病態解明

樽谷 愛理 (東京都医学総合研究所 臨床医科学研究分野 認知症研究プロジェクト)

[SY22-2]シミュレーションと機械学習によるタウタンパク質の逆フォールディング解析

松永 康佑1,2 (1.埼玉大学大学院 理工学研究科, 2.理化学研究所 計算科学研究センター)

[SY22-3]単純化したタンパク質のフォールディングで探る生命誕生・初期進化

田上 俊輔1,2 (1.理化学研究所 生命医科学研究センター, 2.広島大学 WPI-SKCM2)

[SY22-4]AIと大規模データによる、人工タンパク質の合理設計への挑戦

坪山 幸太郎 (東京大学 生産技術研究所)