セッション詳細

シンポジウム33「認知症PPI」

2025年11月22日(土) 15:20 〜 17:00
第4会場(朱鷺メッセ 3F 中会議室302B)
座長:新美 芳樹(東京大学医学部附属病院認知症共生社会創成治療学),大田 秀隆(秋田大学 高齢者医療先端研究センター/秋田県立循環器・脳脊髄センター 物忘れ診療科)
2023年に成立した共生社会の実現を推進するための認知症基本法では、第二十条に「共生社会の実現に資する研究等の基盤を構築するため」の「当該研究等への認知症の人及び家族等の参加の促進」が謳われている。また基本法を受け2024年12月に閣議決定された認知症施策推進基本計画では、認知症の人と家族等の意見を認知症に関する研究事業に反映させることが重点目標とされている。認知症政策が目指す「共生社会の実現に資する研究」の実現に向けては、研究への参加のみならず、認知症の人や家族等が研究に参画し、研究者と対等に研究を共創することが期待される。そのためには研究者側が取り組むべき論点として、認知症の人と家族等の参画に対する意識の醸成や、環境の整備が挙げられる。本シンポジウムでは、認知症領域の研究者に加えて、患者・市民参画(PPI: Patient and Public Involvement)を推進する他疾患の研究者の視点を加え、認知症研究におけるPPI推進に向けた検討を行う。

[SY33-1]がん領域PPIプラットフォームFairy’s(フェアリーズ)による共創の実践

小村 悠 (国立がん研究センター東病院 臨床研究支援部門/医薬品開発推進部門(併任))

[SY33-2]研究参加者保護と患者・市民参画

武藤 香織1,2 (1.東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター 公共政策研究分野, 2.理化学研究所 生命医科学研究センター 生命医科学倫理とコ・デザイン研究チーム)

[SY33-3]認知症当事者参画型研究に関する市民の意識調査にみる認知症の人と家族の参画への期待

原 等子1,2 (1.新潟県立看護大学大学院, 2.公益社団法人認知症の人と家族の会)

[SY33-4]認知症研究におけるPPIの基盤構築と実践を支える教育・啓発資材に関する国際事例調査

森口 奈菜, オミレケ フェイバー, 栗田 駿一郎 (特定非営利活動法人 日本医療政策機構)

[SY33-5]認知症研究におけるPPI~J-TRC研究、AD-DMTレジストリ研究の経験より

新美 芳樹 (東京大学 医学部附属病院 早期・探索開発推進室/認知症共生社会創成治療学)

[SY33-6]認知機能低下の早期発見・早期対応を目指したPPI‐秋田モデルの構築に向けて

大田 秀隆1,2 (1.秋田大学 医学部 高齢者医療先端研究センター, 2.秋田県立 循環器・脳脊髄センター もの忘れ診療科)