セッション詳細
ランチョンセミナー15「血液バイオマーカーは認知症診療を変えうるか?〜期待と課題の現在地〜」
2025年11月22日(土) 12:20 〜 13:10
第7会場(ホテル日航新潟 4F 朱鷺A)
座長:清水 聰一郎(東京医科大学 高齢総合医学分野)
共催:富士レビオ株式会社/株式会社エスアールエル/H.U.フロンティア株式会社
【概要】2018年のAT(N)分類の提唱により、認知症診療におけるバイオマーカーの重要性が増した。近年、抗Aβ抗体薬が臨床導入され、正確な病態診断にバイオマーカーが不可欠となった。現在使用可能なアミロイドPETおよびCSF検査はコストや侵襲性に課題があり、血液バイオマーカーへの期待が高まっている。血漿p-tau217/Aβ42は、診断精度の高さから注目され、2025年にFDAが診断補助として承認した。一方で、偽陽性・偽陰性の解釈、既存検査との位置づけ、倫理的配慮など、臨床実装に向けた課題も多い。最新のエビデンスをもとに期待と課題の「現在地」を整理し、血液バイオマーカーが診療を変革し得るのかを考察する。
[LS15]血液バイオマーカーは認知症診療を変えうるか?〜期待と課題の現在地〜
○春日 健作 (国立長寿医療研究センター 認知症先進医療開発センター 診断イノベーション研究部)
