講演情報
[WE-8]河川環境目標と多自然川づくりをつなぎ直す―場の見抜き方と生態学的知見の受け渡し―
*大槻 順朗1、原田 守啓2 (1. 山梨大学大学院 総合研究部 附属地域防災・マネジメント研究センター、2. 岐阜大学 高等研究院 環境社会共生体研究センター)
河川管理における河川環境の定量的な目標設定では,「場」の保全・創出が重要な柱となっている.一方,どのような場を環境目標として選ぶことがその河川における本質的な環境保全・再生につながるのかについては,なお議論すべき点が多い.これまで「応用生態工学」や「多自然川づくり」では,生物と物理環境との関係を読み解き,河川ごとの地形,流況,河床材料などの特徴や形成プロセスを踏まえながら,物理環境への働きかけを通じて河川生態系の保全・再生を図る考え方が蓄積されてきた.本自由集会では,「河川環境目標」「多自然川づくり」「場」「生物種・群集・生態系」の関係を共通の枠組みとし,多自然川づくりが培ってきた「場」の見方を河川環境目標にどう活かすか,生物・生態学的知見をどのように受け渡すか,さらに目標を河道設計・管理へどう接続するかを考え,今後の応用生態工学が担うべき研究・実践課題を会場参加者とともに議論したい.
