各賞表彰式、学会賞受賞講演、加藤記念講演
<開催日> 3月19日(水) 14:30~
<場所> 講義棟2階 0026
スケジュール
14:30〜15:15 表彰式
名誉会員表彰、功績賞、学会賞(武井賞)、学術賞、
技術賞(棚橋賞)、進歩賞(佐野賞)、女性躍進賞
15:20-16:00 電気化学会賞(武井賞)受賞講演
工藤 昭彦(東京理科大学)
カーボンニュートラルを目指した人工光合成型光触媒の開発 |
地球規模での資源・エネルギー・環境問題の解決やカーボンニュートラル社会の実現を達成するためには,グリーン水素製造法および二酸化炭素の資源化技術(CCU)の確立が不可欠である。その理想的な将来技術として,粉末光触媒を用いた水分解やCO2還元が注目されている。本講演では,高い量子収率を示す金属酸化物光触媒の開発,独自のバンドエンジニアリング・クリスタルエンジニアリングによる可視光応答性金属酸化物,硫化物光触媒および半導体光電極の開発,単一粒子型およびZスキーム型可視光水分解光触媒系の開発,水を電子源とした二酸化炭素還元に高活性な光触媒および半導体光電極の開発について紹介する。 |
16:05-16:45 加藤記念講演
金村 聖志(東京都立大学)
蓄電池における電極設計の考え方:材料科学、電気化学、粉体工学、化学工学の融合 |
蓄電池では種々の多孔質電極や多孔質材料が使用される。これらの材料を上手に用いて、寿命が長く、大電流が出せて、安全な電池を生産することが重要である。そのためには、多孔質電極や多孔質材料をどのように設計するのかを考えなければならない。電池研究の世界では、いくつかの経験的な法則があり、それに基づいた電池設計がなれている場合がある。しかし、実際には経験的に理解していたことが真実とは異なっている場合もみられる。本発表では以下の4例を紹介し、電池研究の難しさと面白さについて紹介する。(1)リチウムイオン電池内での物質輸送マトリクス、(2)リチウムイオン電池用電極内部での電子伝導マトリクス、(3)リチウムイオン電池用電解液(セパレータ依存について)(4)リチウムイオン電池の寿命特性の考え方 |