挨拶
第35回福島県作業療法学会開催にあたって
この度、第35回福島県作業療法学会を2024年10月27日(日)の日程でポラリス保健看護学院・メグレズホールにて対面とオンデマンドのハイブリッド形式で開催させていただくことになりました。
第34回学会では、コロナ禍を経て3年ぶりに対面での開催を行うことができました。久しぶりの対面開催で、発表の緊迫感やリアルタイムでのやりとりをする経験を思い出し、改めて対面開催の良さを実感できたかと思います。また、学会のもう一つの楽しみとして、お世話になった恩師や同級生、先輩OTとの交流ができたことも大きかったと思います。今年の学会はより、充実したディスカッションの場、勉強の場になるよう願っております。
さて、今学会のテーマは「職種間・医療・介護の連携強化と地域活動の推進 〜つながろう望む生活のために〜」としました。2024年度は6年に1回の「医療・介護・障害福祉のトリプル改定」の年になりました。報酬改定の中身をみてみると、リハビリ関連職種に求められているメッセージとして、リハビリ・口腔・栄養の連携が各ステージで求められています。また、医療と介護の連携強化、医療スタッフの地域活動の推進などが挙げられています。ただ単にリハビリテーションの介入をするだけでなく、いかに多職種とステージを越えて連携し、効率的に患者・利用者の望む生活のために繋がることができるかを求められています。そこで、今回のテーマを設定し、今後の作業療法士の役割をどのように考えていくべきか勉強できる機会にしたいと思いました。
今回のテーマをもとに、医療法人光陽会関東病院の成田雄一先生を特別講演の講師としてお招きし、「リハビリテーション、口腔管理、栄養管理の一体的取組の推進に求められる作業療法士の役割」をご講演いただく予定です。また、シンポジウムでは、リハビリ・口腔・栄養の連携をテーマに多職種でのディスカッションを予定しております。作業療法士だけでなく、多職種とのシンポジウムということで初の試みですが、今回のテーマに沿った企画となり、当日のディスカッションが楽しみです。
今学会も、当日の様子をオンデマンド配信する予定ですので、やむを得ない事情で当日参加できなかった方や、別会場の発表も聴講したかった方、後から復習したい方など、ぜひご活用いただき、作業療法の質向上の一助になることを願っております。
最後になりましたが、多くの皆様のご発表・ご参加を、お待ちしております。よろしくお願いいたします。
福島県作業療法士会 学術部 髙橋大輝