セッション詳細

[SY10]シンポジウム10:誤嚥性肺炎の予測と許容(共同企画:日本老年歯科医学会)

2026年7月4日(土) 10:45 〜 12:15
第3会場(札幌コンベンションセンター 中ホールA)
座長:若杉 葉子(医療法人社団悠翔会 悠翔会在宅クリニック歯科診療部),野原 幹司(大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能治療学講座)
誤嚥性肺炎の予測と許容 ~よりよい意思決定支援につなげるために~
誤嚥性肺炎は要介護高齢者のQOLを左右し、生命予後につながる課題の一つである。本シンポジウムでは、従来の「予防・治療」の枠組みを超え、肺炎のリスクをいかに「予測」し、防ぎきれない事態をどこまで「許容」するかという、より臨床的かつ倫理的な視点に焦点を当てる。
在宅生活を支える多職種は各々の専門性に基づいたリスクアセスメントを行っているが、その視点は必ずしも一様ではない。医師は全身状態や予後予測から、看護師は日々の生活動作や徴候の変化から、歯科医師は全身状態や摂食嚥下機能から、肺炎の発生を予測し、意思決定の材料を提示する。
本セッションでは、医師、看護師、歯科医師の各シンポジストより、それぞれの専門領域における肺炎予測の実践と、その予測に基づいた許容の考え方についてご講演いただく。肺炎を単に回避すべき疾患として捉えるのではなく、患者本人の意向や人生の最終段階における望ましい生活と照らし合わせ、どの程度のリスクを許容しながら食を継続するか。その合意形成に向けた、多職種連携による意思決定支援のあり方を深めたい。

[SY10-1]どこまで誤嚥性肺炎を許容するか?~経口摂取禁止のラインの見極め

野原 幹司 (大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能治療学講座)
1997年 大阪大学歯学部歯学科卒
2001年 大阪大学大学院歯学研究科修了 博士号取得(歯学)
2001年 大阪大学歯学部附属病院 顎口腔機能治療部 医員
2002年 大阪大学歯学部附属病院 顎口腔機能治療部 助手(2007年より助教)兼医長
2015年 大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能治療学講座 准教授 現在に至る

[SY10-2]嚥下機能評価を意思決定支援につなげる訪問看護師の役割

増田 翼1,2 (1.ウィル訪問看護ステーション江戸川, 2.衣笠あかり訪問歯科クリニック)
2018年:WyL株式会社ウィル訪問看護ステーション江戸川
2020年:摂食嚥下障害看護認定看護師 取得
2022年:WyL株式会社ウィル訪問看護ステーション小岩サテライト 所長
2025年:衣笠あかり訪問歯科クリニック 非常勤
2026年:ウィル訪問看護ステーション江戸川 エリアマネージャー

[SY10-3]重度嚥下障害・ADL全介助下で誤嚥性肺炎をいかに防ぎ得たか―感染症の三角形から紐解くリスクファクターを考えた患者・家族支援と多職種連携と在宅医の役割―

池邉 太一1,2 (1.医療法人社団悠翔会, 2.悠翔会在宅クリニック春日部)
2006年大分大学医学部卒業
2008年大分大学医学部総合内科学第2・腫瘍・血液内科学
2018年悠翔会在宅クリニック越谷
2020年悠翔会在宅クリニック春日部