大会プログラム概要
5月10日(土) 13:45~18:45(WS1~11)/14:00〜19:00(WS12)
詳細は「ワークショップ」メニューを参照してください。
5月11日(日) 9:30~17:20
詳細は「研究発表」メニューを参照してください。
5月12日(月) 9:00~9:30
講演者:福盛 英明 氏(ふくもり ひであき ・九州大学)
司 会:杉岡 正典(名古屋大学)
概要
2013年3月に「学生相談機関ガイドライン」が発刊されてから10年余りが経過しました。このガイドラインは、当時の吉武清實理事長と内野悌司特別委員会委員長のご尽力により特別委員会と常任理事会によって取り組まれ、会員への意見聴取による修正、理事会での議論、総会における承認を経て発行されました。それ以来、大学等における学生相談機関のあるべき姿を示し、その充実の根拠として大きな役割を果たしてきました。しかし、学生相談を取り巻く状況は多様化・複雑化し、変化しています。第二期理事会の特別委員会は「学生相談の今日的なあり方についての再検討」をミッションとし、新たな活動モデルの提示を目指しています。その一環として「学生相談機関ガイドライン」の改定案作成に取り組み、理事会で議論を重ねています。当日は改定のポイントや過程についてご報告いたします。
講演者紹介
九州大学キャンパスライフ・健康支援センター学生相談カウンセリング部門教授・学生相談室長。九州大学大学院人間環境学府教授(兼任)。博士(心理学)。臨床心理士・公認心理師。日本学生相談学会第二期理事・特別委員会委員長。
5月12日(月) 9:30~10:30
講演者:早坂 浩志 氏(はやさか ひろし ・岩手大学・2024年度本学会賞受賞者)
司 会:高野 明(本学会理事長・東京大学)
テーマ
政治・大学・心理臨床ワールドの荒波の中で根の場所を守る
ー30年、学生相談と学会を内側から観てきてー
講演概要
私は学生相談の現場で30歳から30年カウンセラーとして働いて、そのうち約20年学会役員を務めてきました。学会賞を頂戴したのもこの経験について過分なご評価をいただけたものと理解しています。そこで、私の目に学生相談と学会がどのように映ってきたか、おこがましい言い方で恐縮ですがひとつの「参与観察」をお話ししたいと考えています。学生相談も社会制度ですから政治、大学、心理臨床といった上位?の社会制度の多大な影響を受け適応して存続しているわけですが、30年の間に学生相談がどのように変わっていったのか、その荒波を学会がどう乗り越えて何を守ろうとしてきたのかについてお伝えできればと考えています。「現在と未来のために歴史を学ぶ」とよく言われますが、単なる昔話に留まらない、現在学生相談に携わる方の一助になるように頑張ります。
講演者紹介
岩手大学保健管理センター准教授・カウンセラー。1998年に現職に移動したことを機に学会に入会。以降、研修委員、資格認定委員、広報委員長、研究委員長、事務局長、会計委員を務めた。
5月12日(月) 14:40~16:00(予定)
テーマ
学生相談における多能性の追求
概要
学生や大学など高等教育機関からのニーズの変化に伴い、学生相談の相談員は、個別面接のカウンセラーに加えて、グループ活動やイベントの企画立案者、関係者へのコンサルタント、学内研修や講義担当者、ときには執行部との交渉者など、多能なカウンセラーとして、複数の異なる業務や役割を担うようになった。しかし、この多方面に渡る業務に従事するカウンセラーの「多能性」について、十分な議論がなされてきたわけではない。カウンセラーの多能性はいかに育まれるのだろうか。それは単に現場からの要請に応じたものだろうか、それともカウンセラーの能動的な思いが込められているものだろうか。また、多様化する業務のなかで個別相談の知識や技法はどのように発揮できるだろうか。本シンポジウムでは、学生相談の経験年数の異なるシンポジストを迎え、学生の人格形成や全人的な教育活動の一翼を担うカウンセラーに求められる「多能性」という切り口から、学生相談の現在と未来について考えていきたい。
講演者紹介
シンポジスト:石田 幸子 (いしだ さちこ・名古屋大学)
「学生相談歴5年の立場から」
名古屋大学学生支援本部(学生相談センター教育連携室)学術専門職(臨床心理士/公認心理師)。名古屋大学大学院教育学研究科修士課程修了後、精神科医療に11年従事した後、精神科臨床と併行して学校心理臨床に携わる。2016年から大学の学生相談室非常勤カウンセラー、2020年から常勤カウンセラーとして勤務。2023年より現職。
シンポジスト:西浦 太郎 氏(にしうら たろう・甲南大学)
「学生相談歴14年の立場から」
甲南大学全学共通教育センター特任准教授、学生相談室専任カウンセラー。2012年より非常勤、2020年より現職。学生相談では日々、学生・留学生との臨床実践、学内業務の傍ら畑を耕し、学生と包丁を研ぎ、七輪で肉や魚を焼く等様々な取り組みをしている。
シンポジスト:光川 利恵 氏(みつかわ りえ・専修大学)
「学生相談歴20年の立場から」
専修大学学生相談室カウンセラー。2002年から非常勤で計6か所の大学で勤務。2014年から現職。統括カウンセラーとして、年間1000件以上のカウンセリングやコンサルテーション、イベントの企画実施、学内研修講師等の業務がある。
指定討論者:杉江 征 氏(すぎえ まさし・筑波大学)
筑波大学スチューデントサポートセンター学生相談室長・人間系教授。1994年7月筑波大学心理学系助手・保健管理センターに着任。その後、2019年4月学生相談室は保健管理センターから分離し、2021年度より現在の組織になる。
司 会:佐藤 枝里(中部大学)、鈴木 健一(名古屋大学)
5月12日(月) 10:40~12:10(予定)
講演者:杉本 昌隆 氏(すぎもと まさたか ・公益社団法人日本将棋連盟 棋士)
司 会:鈴木 健一(名古屋大学)
講演者紹介
1968年11月生まれ 愛知県名古屋市出身
1980年 6級で(故)板谷進九段門下
1990年10月1日 四段
2019年2月22日 八段
2002年5月 第20回朝日オープン将棋選手権準優勝
2008年 「NHK将棋講座」の講師を務める。 聞き手の室田伊緒女流二段は弟子であり、師弟での将棋講座が話題となる。
2019年3月 第77期C級1組順位戦で9勝1敗の好成績でB級2組へ復帰昇級。史上4位となる50歳での昇級を果たす。Cクラスからの復帰昇級者は平成以降初で30年ぶり。「中年の星」と称される。
2020年6月 竜王戦ランキング戦3組準優勝。決勝にて藤井七段(当時)と二度目の師弟対決が大きな話題になった。
2022年 公式戦通算600勝達成、棋界57人目となる「将棋栄誉賞」受賞
2024年 名古屋市文化芸術特別表彰「金シャチ賞」受賞第1号
過去の著書は20冊以上。現在、朝日新聞、週刊文春、中日こどもウィークリーにてコラムを連載中。 トーナメントプロであると同時に執筆活動 、テレビ出演、講演等もこなす。 2021年より公益社団法人 日本将棋連盟理事を務める。弟子に藤井聡太七冠、室田伊女流三段らがいる。
5月12日(月) 13:30~14:30(予定)
学会各賞の表彰等が行われます。会員の皆様はぜひご出席下さい。
5月11日(日) 17:40~19:00
大学生協南部食堂1階Mei-dining(名古屋大学東山キャンパス)において懇親会を開催します。楽しく和やかな交流の機会となりますよう、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
5月11日(日)14:10~15:40
第3回学生支援士会ミーティング
5月11日(日)15:50~17:20
第10回大学カウンセラー会ミーティング
5月11日(日) 9:30〜12:00
名古屋大学学生支援本部カウンセラーXラジオ 学会ラジオ公開収録
ゲストをお呼びして、名古屋大学学生相談カウンセラーXがインタビューします。会員限定の公開録音をご観覧ください。録音は後日、名古屋大学学生支援本部YouTubeにて配信します。