プレナリーセッション
国際開発学会 第36回全国大会
「平和と開発の展望を開く - 未来に向けた対話」
プレナリーセッション・市民公開講座
「平和と開発の展望を開く - 未来に向けた対話」
プレナリーセッション・市民公開講座
平和のためのビジネス:企業による平和構築への貢献
平和のためのビジネス(B4P)の議論は国連グローバル・コンパクトで2000年代から行われていますが、広く認知されるには至っていません。国連が今日の大きな試練に直面する以前から、もはや国際機関や国家だけで平和構築の活動を担うことはできず、民間部門の参加が必要であることは認識されていました。平和に貢献するアクターとして企業が果たせる役割は幅広いことを、国際開発学会の会員、そして広く市民の皆様にも知って頂く機会として、このプレナリーセッションを企画しました。
モザンビークでユニークな事業を実施されている日本植物燃料株式会社の合田真代表取締役、またフィリピンで自治権を獲得したバンサモロの平和創設から平和構築への取組みに長年関わってこられたJICA職員の落合直之氏に基調講演を頂きます。ビジネスによる平和の取組みの議論にぜひご参加ください。
1. 日時:2025年11月30日(日) 9:30~11:50
2. 場所:広島大学東広島キャンパス 工学部棟220教室(オンライン配信111教室)
3. プログラム (言語/日本語)
9:30- 開会の挨拶 松見 法男 人間社会科学研究科研究科長
9:35- 趣旨説明 片柳 真理
(広島大学大学院人間社会科学研究科国際平和共生プログラム 教授)
9:40- 基調講演1 合田 真 日本植物燃料株式会社代表取締役
「モザンビークでPeace Engineeringに挑む」
(モザンビークで燃料事業を実施しつつ、現地法人を設立して無電化農村で再生可能エネルギー、農業、金融情報サービスを提供し、さらに電子農業基盤形成にも取り組んでいる。)
10:00- 基調講演2 落合 直之 バンサモロ暫定自治政府首相シニア・アドバイザー
「バンサモロのビジネスと平和」
(ミンダナオ国際監視団(IMT) シニア・アドバイザー、JICAバンサモロ包括的能力向上プロジェクト総括を務めるなど、ミンダナオ和平の支援に長期間関わっている。)
10:20- 2名の討論者によるコメント
庄司 真理子 敬愛大学教授
(2010年より国連グローバル・コンパクト、ビジネスと平和専門家委員会委員を務める。現在も研究のみならずビジネスの平和への関わりを推進するために精力的に活動している。専門は国際法、国際関係論。)
鹿嶋 小緒里 広島大学准教授
(日本学術会議連携会員。環境・社会因子がもたらす健康への影響を、疫学を用いて定量的に評価。人間社会のみならずすべての生物にとって相互的に健全な地球環境を構築すべく、プラネタリーヘルスにおける学際研究を展開している。)
10:40- 休憩
10:50- フロアとの質疑応答
11:45- 閉会挨拶
山田 肖子 国際開発学会会長
(名古屋大学国際開発研究科 教授)
