講演情報
[AAS10-P03]沖縄で実施した高高度ラジオゾンデ観測で捉えた高度30-36kmにおける温度低下に関する研究
*木下 武也1、荻野 慎也1、鈴木 順子1、城岡 竜一1、茂木 耕作1 (1.海洋研究開発機構)
キーワード:
中層大気、大気波動
成層圏、特に高度30km以上は、それ以下の高度域に比べ直接観測の少ない領域である。そのため中上部成層圏の大気大循環、それを駆動する大気重力波を含む波活動との相互作用に関する理解は遅れている。そこで、我々は成層圏上層の直接観測データを取得し、大気波動とそれに伴う物質輸送を評価する目的で、大型ゴム気球を用いた高高度ラジオゾンデ観測を実施してきた。2022年9月から2024年1月までの間に、沖縄で6回の集中観測を実施し、35プロファイルのデータを取得した。本発表ではこれらの観測概要を紹介するとともに、2022年9月28日の高度30-36kmにおいて高度上昇に伴い温度が大きく低下する現象について解析した結果を報告する。
この温度低下は、上記6回の集中観測では9月28日を除いて見られない特異な現象であった。一方、同日の衛星観測データ、再解析データにおいても同様の温度低下が見られた。この温度低下が見られた高度域ではラジオゾンデ観測データを用いたホドグラフ解析では楕円構造、再解析データからは水平スケール約10000kmの大きな低温域が確認された。そこで、これらのデータを用いて調べた結果、この温度低下は、西向きに伝播する傾圧波と上向きに伝播する慣性重力波に起因する可能性が示唆された。
この温度低下は、上記6回の集中観測では9月28日を除いて見られない特異な現象であった。一方、同日の衛星観測データ、再解析データにおいても同様の温度低下が見られた。この温度低下が見られた高度域ではラジオゾンデ観測データを用いたホドグラフ解析では楕円構造、再解析データからは水平スケール約10000kmの大きな低温域が確認された。そこで、これらのデータを用いて調べた結果、この温度低下は、西向きに伝播する傾圧波と上向きに伝播する慣性重力波に起因する可能性が示唆された。