講演情報

[O08-P68]野菜を食べるウニで磯焼け対策

*齊藤 雅流1、*吉澤 輝1、新保 龍之介1、井川 一美1 (1.神奈川県逗子開成高等学校)

キーワード:

海洋、環境

磯焼けは、磯に住む海藻や貝や魚といった生き物が減ってしまう現象だ。実際、私たちの学校の近くの逗子湾でもその現象が起こっている。その原因として、気候変動による海水温の上昇によって、海藻を餌とするウニの活動が活発になってしまうことが考えられる。神奈川県水産技術センターは、その対策としてキャベツウニを開発した。その研究でウニは複数のえさの中で特にキャベツを好み飽きずに食べた、との記載があった。しかしどのようなものを好むかについては詳しく記載が無かったため、その理由を解明したいと思った。
 キャベツは三浦の特産物であり、流通規格外品のキャベツを餌にする事ができる。磯焼けは神奈川だけの問題ではない。『磯焼け実態把握アンケート調査の結果, 2006』では、千葉と沖縄を除く全ての都道府県において藻場の衰退が確認されており、北海道から九州まで広くウニ類による食害が確認されている。しかも磯焼けのため餌が足りず身がやせてしまったウニは食用に向かない。もし、キャベツの好みの要素が分かれば、他の県の特産物などの廃棄品を用いてウニを育てることができるかもしれない。そうすれば、全国において駆除されたウニの利用用途が大きく増え、磯焼けの対策に繋がるのではないかと考えた。
 ウニは特にキャベツを好むが、他の野菜との差は何か考えたところ、成分に違いがあるのではないかと仮説を立てた。『野菜餌としたムラサキウニ養殖について, 2018』で複数の餌に対して、ウニが好んで食べたかどうかを四段階で示しているため、それに基づき成分表と比較した。
 雑食性であるウニの好みの要因が分れば、実際にウニを使って対照実験などを行って確かめたいと考えている。