講演情報

[U15-P46]学術研究船「白鳳丸」による2024年能登半島地震(M7.6)の海洋地球科学総合調査

*朴 進午1、山口 飛鳥1、田村 千織1、亀尾 桂1、石垣 秀雄1、孫 岳1、呂 玉琪1、山川 登1、吉岡 純平1、小野 誠太郎1、Zeng Yuning1、三澤 文慶2、野 徹雄3、楠本 聡3、大塚 宏徳4、松岡 篤5、福地 里菜6、佐川 拓也7、臼井 洋一7、有川 太郎8、鹿児島 渉悟9、張 勁9、大塚 進平9、Haryanto Michael Julian9、土岐 知弘10、前倉 昂尚10、Zandvakili Zahra11、小林 祐大12、千手 智睛13、酒井 秋絵13、堀内 禎希14、井和丸 光14、佐藤 悠介15、鈴木 由布16 (1.東京大学・大気海洋研究所、2.産業技術総合研究所・地質調査総合センター、3.海洋研究開発機構・海域地震火山部門、4.神戸大学・海洋底探査センター、5.新潟大学・理学部、6.鳴門教育大学・大学院学校教育研究科、7.金沢大学・理工学域地球社会基盤学類、8.中央大学・理工学部、9.富山大学・学術研究部理学系、10.琉球大学・理学部、11.高知大学・大学院総合人間自然科学研究科、12.神戸大学・大学院海事科学研究科、13.九州大学・応用力学研究所、14.㈱日本海洋事業・調査事業部、15.㈱マリン・ワーク・ジャパン、16.MOLMEC)

キーワード:

能登半島地震、海底活断層、津波、海洋環境

2024年1月1日に能登半島で大地震(M7.6)とそれに伴う津波で甚大な被害が発生した。2024年能登半島地震(M7.6)は、北西―南東方向に圧力軸を持つ逆断層型の震源メカニズム(気象庁、2024)を示し、既存の活断層の再活動の可能性が指摘されている。2024年1月の地震での余震分布(気象庁、2024)から推定された震源断層は能登半島西岸から能登半島北東海域に至る全長約150 kmで、その一部が海底活断層として津波の波源となったと推定されている。しかしながら、津波を引き起こしたとされている最大すべり量4 m程度(佐竹、2024)までに達する海底活断層の構造や物性は未だ不明であり、地震発生域の海洋環境に関する知見は極めて不足している。
我々の研究グループは、能登半島の北東沖の地震発生域で能登半島地震の実態と、地震・津波による海洋環境や海洋生態系への影響を調べるために、2024年3月4日から3月16日(13日間)まで、学術研究船「白鳳丸」を用いた共同利用研究航海の一環として海洋地球科学調査(KH-24-E1航海)を行った:(1)マルチチャンネル反射法地震探査システムによる海底下地殻構造探査、(2)サブボトムプロファイラーによる地層探査、(3)マルチビーム音響測深機による海底地形調査、(4)ピストンコアラーによる海底堆積物採取、(5)マルチプルコアラー(カメラ・地殻熱流量計付き)による海底堆積物採取・海底観察・熱流量測定、(6)CTD観測及び採水、(7)船上重力計による重力計測、(8)深海曳航システム装着の深海カメラおよび水中ドローンによる海底撮影、(9)流速計・濁度計・セジメントトラップによる乱泥流の計測と係留観測、(10)エアーサンプラーによるエアロゾルの採取。本講演では、これらの観測結果の速報について紹介する。