講演情報

[U12-10]自己触媒の増幅率に基づく化学反応ネットワークの安定性解析

*大岡 英史1、ジェヤラジ サハヤ1、中村 龍平1,2 (1.理化学研究所、2.東京科学大)

キーワード:

自己触媒、拡散、化学反応ネットワーク、初期代謝

「自己触媒の増幅率に基づく化学反応ネットワークの安定性解析」

自然環境は物質拡散を伴う開放系であり、初期代謝で生成された有機分子も拡散により散逸することが想定される。このような環境の中で恒常的な化学反応ネットワークを構築するためには、自己触媒など化学種の量を増幅する機構が必要となる。そこで本発表では、化学反応ネットワークの安定性を自己増幅率から評価し、初期代謝に必要だったと想定される速度論的な条件を報告する。特に化学種の数が増えるほど、系の恒常性を維持するのに高い自己増幅率が必要となることが分かってきた。これは、代謝ネットワークを拡大する上で、より優れた活性を持つ新規酵素の開発が不可欠であったことを示唆する結果である。