講演情報
[O03-P01]海洋観測と海洋予測の相互発展:国連海洋科学の10年「予測できる海」に関する国際的取り組み★招待講演
*藤井 陽介1 (1.気象庁気象研究所)
キーワード:
国連海洋科学の10年、予測できる海、海洋予測、海洋観測ネットワーク
海洋予測の歩みは、これまでいつも海洋観測ネットワークの発展と共にあった。例えば、熱帯太平洋ブイアレイ(TAOアレイ)の構築は、地球規模の気候変化をもたらす海洋変動、エルニーニョ・ラニーニャの予測システム構築の礎となった一方、海面高度計衛星TOPEX/Poseidonの打ち上げは、海流や海洋中規模渦を対象とした海洋予測システム開発への機運を高め、海洋予測に関する国際プロジェクト「Global Ocean Data Assimilation Experiment (GODAE)」の立ち上げを促した。さらにGODAEでは海洋予測の実現のため水温・塩分の鉛直プロファルを常時全球規模で観測する国際アルゴアレイの構築を強く後押し、その実現は海洋予測システムの水温・塩分変動の再現性を飛躍的に向上させた。近年では海中の生物や化学成分に関する観測を行うBGCアルゴの進展に伴い、海洋生態系や化学成分の変動に関する予測システムの開発が急速に進んでいる。
上記の通り、海洋観測ネットワークは海洋予測に対して多大な恩恵をもたらす一方、その維持・管理には多額の資金が必要であり、社会に対しその必要性を継続的に訴えていく必要がある。そのため、GODAEの後継プロジェクトであるGODAE OceanViewおよびOceanPredictでは、観測システム評価タスクチームを設置し、海洋予測に対する観測データのインパクトの評価を継続的に実施し、その成果を海洋観測に関する国際コミュニティーと共有し、社会に広く周知する活動を継続してきた。
さて、国際連合は2021年から20230年までの10年間を「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」(以後、国連海洋科学の10年)と定め、海洋科学の持続可能な開発目標、すなわち、SDGsへの貢献を後押しするための様々な活動を行っている。国連海洋科学の10年では、実現が期待される七つの海を目標として掲げているが、そのうちの一つが「予測できる海」であり、その実現のため、海洋予測に関する国連海洋科学の10年協力センター(OceanPrediction Decade Collaboration Center)を設立したほか、様々な国連海洋科学の10年プログラム・プロジェクトを立て、海洋予測技術の発展や、その国際社会での活用を推進している。そのうちの一つが、OceanPredict観測システム評価タスクチームが主導する国連海洋科学の10年プロジェクト「海洋予測のための相乗的な観測ネットワーク」(Synergistic Observing Network for Ocean Prediction: SynObs)である。SynObsではフォーカルポイントである気象庁気象研究所をはじめとした世界各国の海洋予測機関の協力の下、複数の海洋予測システムにより公平な観測インパクト評価を行う活動を推進しており、2029年に開催予定である海洋観測の関する国際会議OceanObs’29において、その成果を広く周知し、海洋観測ネットワークのさらなる発展に貢献することを目標としている。
上記の通り、海洋観測ネットワークは海洋予測に対して多大な恩恵をもたらす一方、その維持・管理には多額の資金が必要であり、社会に対しその必要性を継続的に訴えていく必要がある。そのため、GODAEの後継プロジェクトであるGODAE OceanViewおよびOceanPredictでは、観測システム評価タスクチームを設置し、海洋予測に対する観測データのインパクトの評価を継続的に実施し、その成果を海洋観測に関する国際コミュニティーと共有し、社会に広く周知する活動を継続してきた。
さて、国際連合は2021年から20230年までの10年間を「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」(以後、国連海洋科学の10年)と定め、海洋科学の持続可能な開発目標、すなわち、SDGsへの貢献を後押しするための様々な活動を行っている。国連海洋科学の10年では、実現が期待される七つの海を目標として掲げているが、そのうちの一つが「予測できる海」であり、その実現のため、海洋予測に関する国連海洋科学の10年協力センター(OceanPrediction Decade Collaboration Center)を設立したほか、様々な国連海洋科学の10年プログラム・プロジェクトを立て、海洋予測技術の発展や、その国際社会での活用を推進している。そのうちの一つが、OceanPredict観測システム評価タスクチームが主導する国連海洋科学の10年プロジェクト「海洋予測のための相乗的な観測ネットワーク」(Synergistic Observing Network for Ocean Prediction: SynObs)である。SynObsではフォーカルポイントである気象庁気象研究所をはじめとした世界各国の海洋予測機関の協力の下、複数の海洋予測システムにより公平な観測インパクト評価を行う活動を推進しており、2029年に開催予定である海洋観測の関する国際会議OceanObs’29において、その成果を広く周知し、海洋観測ネットワークのさらなる発展に貢献することを目標としている。
