講演情報

[1D02]低温下でカルボン酸の水素化に有効な鉄修飾ルテニウム触媒の開発

○陳 鵬茹1、小野寺 渉1、赤柄 誠人1、喜多 祐介1、田村 正純1 (1. 大阪公立大学工学研究科)

キーワード:

Carboxylic acid、Hydrogenation、Iron

脂肪族カルボン酸の選択的水素化は、脂肪族アルコールの簡便な合成手法として注目されている。しかし、本反応はカルボキシ基の低反応性により難しく、高収率を得るためには一般的に高温が必要となる。従って、低温 (<473 K) で所望のアルコールを高収率で得るための有効な不均一系触媒の開発が求められる。本研究では、Fe/Ruモル比が0.4のSiO2に担体したFeOx修飾Ru(Ru-FeOx/SiO2)が、413 Kといった低温条件でのカルボン酸の水素化に高効率かつ再利用可能な不均一系触媒であることを見出し、最大98%の収率でアルコールを得た。