講演情報
[2B19]芳香族イミド配位バナジウムーアルキリデン錯体触媒によるcis特異的な環状オレフィンの開環メタセシス重合
○Kaewnoi Thanyathorn1、野村 琴広1 (1. 東京都立大学)
キーワード:
Vanadium Catalysts、Metathesis polymerization、Cis specific
フッ素化アルコキシド配位子を有するバナジウム-アルキリデン触媒, V(N-2,6-X2C6H3)(CHSiMe3)[OC(CF3)3](L) [X = F, Cl; L = PMe3 or NHC; NHC = 1,3-bis-(2,6-dimethylphenyl)-imidazol-2-ylidene], を用いる環状オレフィンの開環メタセシス重合(ROMP)で得られるポリマーのオレフィンに重結合は、配位子により高いシス選択性を示す。本発表ではNHCまたは PMe3 を中性支持配位子とする各種錯体触媒による環状オレフィンのROMPを検討した結果、高いシス特異性は使用する芳香族アミド配位子や中性配位子の影響を強く受けることが明らかになった。