講演情報

[2D15]Ni触媒を用いたオレフィン重合における助触媒への添加剤効果

○賈 瑜1、和田 透2、谷池 俊明2、原田 茄生1、中山 裕正1、塩野 毅1、田中 亮1 (1. 広島大学、2. 北陸先端科学技術大学院大学)

キーワード:

cocatalyst、nickel、chain-walking

均一系配位オレフィン重合において、合成の簡便さと高い重合性能を併せ持つ触媒を開発することは、重要な課題である。本研究で我々は、ハロゲンや酸素で変性したメチルアルミノキサン(MAO)や、内部ドナーを添加したMgCl2担体を単純なNi錯体と組み合わせたオレフィン重合を検討し、助触媒の変性が重合活性や到達分子量、得られたポリマーの分岐数に与える影響を明らかにした。このような簡便な触媒調製法によって、より複雑な構造のNi錯体を用いたのと同等の直鎖性を有するポリオレフィンの合成に成功した。