講演情報
[22a-13P-5]ZT >1を示すn型ケステライト化合物(Cu1-xAgx)2ZnSnS4単結晶の開発
〇永岡 章1、長友 克馬1、三浦 昌真1、安井 伸太郎2、吉野 賢二1、西岡 賢祐1 (1.宮崎大工、2.東工大)
キーワード:
多元系化合物,熱電変換材料,硫化物
基本的な熱電デバイスはp型とn型の熱電材料を用いたパイ型素子が一般的である。熱電特性や安定温度が大きく異なったp-n型材料を用いた熱電デバイスは、変換効率の低下や長期安定性が期待できない。したがって、伝導型が制御できる材料はデバイス化に向けて必要となる。本発表では、Ag元素を混晶した(Cu1-xAgx)2ZnSnS4 (CAZTS)単結晶中の点欠陥制御によってn型化を実現し、800 KにおいてZT >1を達成した事を報告する。