講演情報

[22p-1BL-7]ミュオン触媒核融合の現状と将来展望

〇木野 康志1 (1.東北大理)

キーワード:

核融合

ミュオン触媒核融合は、エネルギー生産でなく新たな中性子源として、最近注目を集めている。我々は、最新の量子少数多体系理論に基づく精密計算により、新しい反応サイクル模型を提案し、従来の諸問題を解決した。さらに、この模型を裏付けるミュオン分子共鳴状態からのX線を高エネルギー分解能カロリーメータで検出した。これにより、高温領域での核融合効率の増加が見込まれる。また、熱エネルギーや核融合中性子の取り出しの研究も進めている。講演では、触媒核融合の原理と最近の進展と応用について述べる。