講演情報

[23a-11F-9]近接場光によるカーボンナノチューブ内の偏光共鳴ラマンの選択則変化

〇藤田 優人1,2、早澤 紀彦2、Balois-Oguchi Maria Vanessa2、田中 拓男2、清水 智子1 (1.慶大理工、2.理研)

キーワード:

近接場光,ラマン分光,選択則

カーボンナノチューブ(CNT)を用いて近接場ラマン分光の選択則を調べた.単層CNT上で近接場ラマンスペクトルを取得したところ,通常の顕微ラマン分光では観測されなかった,欠陥に由来するDバンドが確認された.これは,ラマン散乱時に運動量を補完する欠陥の役割を近接場光が担っているため,結果としてDバンドが観測されたと考える.この選択則の変化を,CNTの励起偏光依存性と共に議論する.