講演情報
[23a-12C-4]バイオスペックル光干渉断層法による温冷環境下での皮膚年齢の可視化
〇(B)中迫 瞭介1、河野 貴裕3、山田 純1、門野 博史2、Uma Maheswari Rajagopalan1 (1.芝浦工大、2.埼玉大、3.都立大)
キーワード:
OCT,バイオスペックル,皮膚光学
血管は,冷暖房などの外気温の変化に対して体温調節を行う際に,収縮させたり拡張させたりする弾力性がある.しかし,加齢により血管の弾力性は徐々に失われ,血管の調整が難しくなる.血管の特徴を把握するために,ドップラー超音波やレーザードップラー血流計,最近では光干渉断層計(OCT)などの方法が行われている.OCTとは,光の干渉性を利用して測定対象の内部構造を画像化する技術である.高速,高分解能,非侵襲で観察でき,主に医療用の非侵入検査に使用されている.本研究では,皮膚内部の動的な変化を可視化するために,バイオスペックル光干渉断層法(bOCT)[2]を用いることを提案する.従来のOCTは単に解剖学的な断層画像の取得を可能にする技術であるが,バイオスペックルと呼ばれる動的な光学現象を組み合わせたbOCTを用いることで,生体内部の活性状態を評価できることが期待される.