講演情報
[23a-12M-7]熱酸化したZr系金属ガラスの薄膜干渉による発色機構
〇遠田 義晴1、鷺 拓未1、平井 太偲1、富樫 望2 (1.弘前大院理工、2.Orbray)
キーワード:
金属ガラス,表面酸化,薄膜干渉
高耐食性、精密転写性などの優れた特性を持つZr系金属ガラス(BMG)を、酸素雰囲気中熱酸化すると、表面にZrO2酸化膜が形成され、表面硬度が増すとともに、ZrO2酸化膜と基板との単純な薄膜干渉では説明できない表面色変化を示す。これまで我々は、熱酸化過程は単純なZrO2薄膜の形成ではなく、不均一な深さ元素分布構造が形成され、このことと表面色の対応関係を明らかにした。本研究は、元素組成分析に基づき可視光領域の表面反射率を計算し、実際の試料から測定された反射率と比較し、Zr系BMGの熱酸化による表面色変化過程について議論する。