講演情報

[23a-12P-5]銅酸化物超伝導-マンガン系強磁性ヘテロ構造における超流動密度の温度依存性

西村 太一1、小森 祥央2、〇掛谷 一弘1 (1.京大院工、2.名大院理)

キーワード:

銅酸化物超伝導体,マンガン系酸化物,超伝導揺らぎ

テラヘルツ時間領域分光法を用いて、YBCO単層膜とYBCO/マンガン系酸化物強磁性体2層膜それぞれにおけるYBCO膜で見られる超流動密度の温度依存性を観測した。双方の試料において、磁化測定で見積もられる超伝導転移温度以上で有限の超流動密度が観測され、これは超伝導揺らぎであると考えられる。単層膜と2層膜を比較した場合、2層膜において超伝導揺らぎが抑制されている結果が得られた。これは、強磁性膜からの磁場の効果としてGL理論の範囲で説明できるが、双極子磁場あるいは交換磁場のどちらの影響なのかを明らかにしたい。