講演情報

[23p-12G-8]表面場を用いた開殻分子のジラジカル性変調に関する理論検討

〇多田 幸平1、川上 貴資2、日沼 洋陽1 (1.産総研、2.大阪大理)

キーワード:

分子/表面相互作用,密度汎関数理論,ジラジカル性

機能性分子のもつ開殻電子の制御は、分子デバイスの創生において重要である。また、分子をデバイスとして用いるには、表面吸着などによって固定化する必要である。一方で、表面場が開殻分子機能に与える影響は不明瞭な点が多い。本研究ではp-benzyne分子をモデルに用い、分子を破壊しないような弱い吸着状態における表面場の影響を密度汎関数理論に基づき検討した。その結果、2電子励起配置の寄与が表面場で変調することが示された。